「悲しみに言葉を与えなさい。語られない悲しみは、一杯になった気持ちをひそひそと語り、心を打ち砕くように命じる。」『マクベス』by ウィリアム・シェークスピア

深い悲しみに襲われた時、その悲しみを言葉にすることはとても大切です。

一方で、それはとても勇気のいる事です。

 

言葉にすることで、大切な人が死んでしまったという現実が本当に起こってしまったものだと認識するようになるからです。

だから、言葉にするまで時間がかかる時が沢山あります。

「大切な人の死」というのは、それほどに大きなことです。

言葉で語ることなど到底出来ないほど大きな出来事です。

 

語りたいと思うその時が来るまで、

語りたいと思うその思いが湧いてくる時まで、

丁寧に時間を掛けて下さい。

 

そして、もしそういった気持ちが湧いてきたら、

誰かに少しずつあなたの気持ちを話してください。

 

深い、深い悲しみがあなたの心を打ち砕くその前に、

悲しみを言葉にして下さい。

 

言葉にすると、きっと悲しみが強まってきます。

いろんな思い出が蘇ってくるかもしれません。

 

だから、ただ聴いてくれる人や、

受け止めてくれる人にその悲しみを繰り返し話してください。

 

悲しみは、言葉にすること。

そして、感じることで、

少しずつ少しずつ、癒えていくのですから。

 

  著者プロフィール

野川 仁
野川 仁
元引きこもりの心理カウンセラー。
現在は、都内のクリニックでカウンセリングをする傍ら、講師として、毎週(土)横浜で講義を行っている。